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【美作】尊敬語と謙譲語の見分け方、教えます!
こんにちは 国語を担当している上原です
みなさんはこのような問題を目にしたことはありますか?
例題 次の文中の傍線部は ア 尊敬語 イ 謙譲語 のどちらでしょうか。
① あちらをご覧になってください。
② 先生のお名前を申し上げる。
これは小学校や中学校の国語で勉強する敬語の問題です。
「尊敬語」と「謙譲語」を見分ける問題になっており、普段から意識して使っていなかった当時の私はとても苦手でした
私以外にも多くの人が苦手としている単元ではないかと思います。
今回は入試にも出題されることが多い「敬語」の尊敬語と謙譲語について話をしていきます。
それぞれの特徴を理解することで上記のような問題でも簡単に分類できます
敬語とは・・・
今から約1000年前の平安時代頃から使われていたのを知っていますか?
当時は身分社会だったので目上の人にはもちろん、自分の両親であっても自分より身分が上であれば必ず敬語を使わないといけませんでした。
現在はそこまで言葉遣いに対して厳しくはないですが、大人になって社会に出る時には身につけておいた方が良いので、今のうちに勉強しておきましょう。
敬語のポイント
全てを説明すると複雑なのでシンプルな考え方をお伝えします。
敬語のポイントはズバリその敬語は誰がしている行動かを意識することです。
見分け方として、
・その行動が目上の人(自分以外)の行動であれば「尊敬語」
・その行動が自分(目下の人)の行動であれば「謙譲語」
というように区別しましょう。
先ほどの例題で確認してみると
① あちらをご覧になってください。 →(元の文章)あちらを見てください。
傍線部の「ご覧になって」という敬語は元々「見る」という動詞です。
この時に「見る」という動作は誰がしているかを考えてみましょう。
この場面は私が目上の人(自分以外)に対してあちらを見るように話しています。「見る」という動作は目上の人(自分以外)がしています。
この場合「ご覧になって」は『尊敬語』になります。
② 先生のお名前を申し上げる。 →(元の文章)先生のお名前を言う。
傍線部「申し上げる」のここでの意味は「言う」です。
この場面をまとめると私が先生(目上の人)の名前を言う。というシーンで「言う」という動作は私がしています。
つまり「申し上げる」は『謙譲語』になります。
以上のポイントを意識することで「尊敬語」と「謙譲語」の分類ができます。
この記事と普段使用している学校の教科書を活用して入試までに勉強しましょう
これを読んで敬語に対して苦手意識が少しでもなくなれば幸いです