みなさんは、「もしものこと」を考えたことがありますか?
万が一のときに備えて、自分の大切にしていることや望み、
どのような医療やケアを望んでいるかについて、
自分自身で考えたり、自分の信頼する人たちと話し合う
”アドバンス・ケア・プランニング”(ACP)
について姉妹校の美作市スポーツ医療看護専門学校
看護学科の高見先生より授業を受けました
聞き慣れない言葉ですが、そもそもアドバンス・ケア・プランニングとは
「人はみな、いつでも、命に関わるような大きな病気やケガ(事故)、いわゆる危篤になる可能性
があります。命の危険が迫った状態になるとまわりに自分の考えを伝えることができなくなることが
あります。これからの治療やケアなどについて自分で決めたり伝えたりできなくなります。
治療やケアに関する考えを、大切な人と話し合っておくと、もしもの時に自分の考えに沿った
治療やケアを受けることができます。どのような医療やケアを望んでいるかについて、考えたり、
信頼する人たちと話し合うこと」
冊子を元に「もしものこと」について段階的に考えます・・・
もし生きることができる時間が限られているとしたら、
あなたにとって大切なことはどんなことですか?
あなたが信頼していて、あなた自身の事をよく理解してくれている人は誰ですか?
生徒もひとつひとつの質問に真剣に考えていました
看護学科の高見先生は、実際の医療現場の経験もあり、
終末医療や緩和ケアの重要性についても体験談をまじえて
お話されていました。
オーストラリアではアドバンス・ケア・プランニング(ACP)について
学生の時から授業などに取り組み早い時期から話し合いをしているそうです。
日本でも厚生労働省がアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の重要性について認知してもらおうと、
「人生会議」という愛称で普及・啓発活動に取り組んでいるそうです
授業を受けた生徒の感想は・・・
家でも家族と話し合ってみようと思いました。
実際の医療現場の話を聞いて、初めて知ることが多かった。
そして、
「看護師は、人が生まれてから死ぬまでの人生に携わることのできる仕事です」
という先生の言葉がとても印象に残る授業でした